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Turn out the stars

 

Turn out the stars
Turn out the stars
Let eternal darkness hide me,
If I can't have you beside me
Put out their fires,
There endless splender,
Only reminds me of your tenderness

 

Stop the oceans roar,
Don't let the rivers run
Let me hear no more,
The wondrous music
of a skylark in the sun
Let it be done
Turn out the stars
Turn out the stars
Shut off their light
Stop every comet
in it's magic lonely flight
Let there be light
Turn out the stars

 

1966年 (Gene Lees/Bill Evans)

 

〈ちょっと ひとり言〉

 

ピアニストBill Evansがかいた曲に、後に作詞家のGene Leesが歌詞をつけています。

 

曲名「Turn out the stars」は、電気の灯りを消すように「空の星たちをけして」と言うニュアンスの様です。

Bill Evansは1966年にこの曲を発表して以来、何度も録音を行っていて、亡くなる直前(数日前)にもこの曲を録音しています。

 

この曲を歌い始めた当初、臨時記号だらけのメロディーに戸惑ったものですが………

はかなく美しい音に圧倒されます。

 

「♪もしあなたが近くに居ないのなら、私を永遠の暗闇に隠してほしい。星の輝きはあなたの優しさを思い出させる。海の波も、河の流れも止めて。暗闇のような夜にして。空の星たちをけして~」と歌われる曲

 

歌詞の内容から失恋の曲なのかと思ったのですが、よく調べてみると……

Bill Evans の“父を亡くした悲しみ”がこの曲につづられています。

 

同年(’66)に行われた「Town Hall Live」の中で、直前に亡くなった父にささげる曲として“Solo-In memory of his father/Harry L Evans"(約14分)を彼は演奏しています。

その中のフレーズを含み、「Turn out the stars」がその後 発表されています。

 

空の"星をも消してしまいたい"という悲しみは、きっと深く深く。

 

この曲を歌う時は、どこまでも暗い闇を思いえがく

この曲を歌う度に、Bill Evansの偉大さを感じる

 

’15.3.15

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