「生きる意味」
- uminamiao
- 2016年11月3日
- 読了時間: 2分

秋が深まってきましたね。樹々が美しく色付き、季節が変わっていくのを感じます。
今までのステージではない、違うステージへと何かが変わっていくと。
落ちていく樹々の葉は美しく、それでいて少し切ない気持ちにもなります。
そんな中、ここ数日「生きる意味」について考える時間を過ごしています。
数日前に、父が他界しました。
父が亡くなった日から時間が止まり、思い出の中をさまようような、そんな時を過ごしています。
音楽がとても好きな人でした。
私が子どもの頃から自宅には大きなオーディオが置いてありましたし、当時個人宅には珍しかったカラオケの8トラックを買いそろえてもいました。
私自身3歳からピアノを習い始めたのも、母の強い思いの傍らに、父の音楽に対する理解があったからだと思います。
聴くのも歌うのも好きな人。
歌がとても上手く、ちょっとしたカラオケ大会に飛び入り参加して優勝トロフィーを持ち帰ったこともあり、娘である私でさえも聞き惚れる歌声でした。十八番は石原裕次郎さんの「ブランデーグラス」
晩年、病気のため声があまり出なくなり、喋ったり歌ったりが思うようにいかなくなって「若い頃の自分の歌声を録音して残しておかなかったのが心残りだ」と口にしていました。
亡くなる少し前、夜の病室にて 意識のほとんどなくなった父のベッドの横に座り、父が好きだった曲を一人で歌いました。
十八番だった「ブランデーグラス」や「夜霧よ今夜もありがとう」、地元の民謡など…
ひとりで歌いながら、もう父が一緒に歌ってくれない事に、涙が止まらなくなりました。
父の歌声を録音して残しておけばよかったと、今 私が一番思っています。
親を見送るのは誰もが通る道。十分承知していますが、あまりにつらい道です。
それでも人生は続いていきます。
生きる事には何かしらの意味があるからなのでしょうね。
私の「生きる意味」を改めて見つめています。
父に感謝して
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