小川ひろよ
Waltz for debby
In her own sweet world
Populated by dolls and clowns
And a prince and a big purple bear
Lives my favorite girl.
Unaware of the worried frowns
That we weary grown-ups all wear.
In the sun she dances
To silent music-songs
That are spun of gold
Somewhere in her own little head
Then one day all too soon
She'll grow up & she'll leave her doll
And her prince & her silly old bear.
When she goes they will cry
As they whisper good-bye
They will miss her I know
But then so will I.
1954(Gene Lees / Bill Evans)

〈ちょっと ひとり言〉
ピアニストBill Evans が姪Debbyの為にかいた素敵な曲。
あまりにも有名なこの曲は、数多くの人に愛されスタンダード曲となっています。
歌をうたう前から私が知っていた数少ない曲。
Bill Evansは自身の父や兄や妻や息子へ、自身を取り巻く人々にささげる曲を数多くかいていて、家族愛に満ちた人だったことを思わせます。
元々はインスト曲で自身のデビューアルバムにこの曲を取り上げ、その後何度も録音を行っています。彼の代表曲ともいえるもの。
後にGene Leeseにより歌詞が付けられ、多くのボーカリストが歌っていて、その中でもMonica ZetterlundやTony Bennett は Bill Evans 本人のピアノと伴に録音を行っています。
歌詞はとても可愛らしく
「♪彼女の世界には人形や王子様やパープルのくまが暮らしている。彼女は太陽のもと、音のない音楽で踊る。彼女の頭の中で紡がれる歌に合われて。
いつか彼女は大人になり、人形や王子様やくまは取り残されてしまう。その時彼らは哀しくって泣いてしまうんだろうな。そして私も・・・」と歌われる曲。
この曲を聴くといつもPixer映画の「トイ・ストーリー」を思い出します。
子どもはいつかは大人になってしまう。それを止めることは誰にもできないと。
純粋な無垢で夢をみる少女の心。その時代は短く、それゆえ輝きに満ちています。
この曲を歌う時は、太陽のもとで踊る可愛らしい女の子が目の前に現れる
そして美しいメロディーにいつも優しい気持ちになる。
'16.1.3 ♪ひろよ