独断と偏見の映画大賞2017
- uminamiao
- 2017年12月30日
- 読了時間: 4分

子どものころから音楽と同じくらい好きなものが「映画」
とは言え、私の生まれ育った故郷には映画館は無く。
小学生の頃は「期間限定」で開かれる映画館(地域公民館やダンスホールなどで時々上映の映画)やテレビの洋画劇場で観るのみ。
中高生の頃は夏休みや冬休みに祖父母の住む町へ。そこにある映画館に、この時しかないと連日通っていました。
大学生の頃は自身のプライベートの時間は皆無。音楽漬けの日々。映画を観る時間の余裕は出来ず。
そんな風に「大好きなもの」であったにも関わらず映画との間には距離のあった子ども時代。
大人になってやっと好きに映画を観る事が出来るようになりました。
それでも日々の生活に追われ劇場鑑賞は月1本ほど、自宅鑑賞も週1本ほど。
【映画鑑賞の私なりのルール】
・鑑賞は「洋画」のみ(異文化を感じられるため)
・劇場鑑賞は基本一人で!(自分の好きなものを好きなタイミングで観、鑑賞後その余韻に浸る時間がほしい為)
・話題性のある人気の映画は観ない!(劇場が混んでいると落ち着いて映画に集中できない為)
・アメリカ映画やフランス映画が好き!(美しい女性が登場し美しい景色&ファッション&インテリア&言い回しetc...刺激的)
・軽やかで華やかでエンターテイメント性のあるもの!(元気を頂くために映画が基本。難しい事は現実社会で充分)
etc......
※そして何よりも重要視しているのが音楽♪
いつぞや誰だか?映画監督が言っていた言葉
「感動させる映画を作ることは出来る。でも最後に本物の涙がぽろっと流れるのは音楽の力があってこそ!」と
冒頭に『音楽と同じくらい好きなものが映画』と記しましたが、私の中で2つは別ものではなく同じ枠組みの中にあるものだと最近つくづく思います。
映画の中に音楽があるように、
音楽の中にドラマがあるように、
きっと2つは同じもの。
特に今歌っているJazzのスタンダードソングの多くは映画音楽から来ていて、
また映画の中でJazzのスタンダードソングは多く使われ♪
少し話が脱線しましたが、アレコレとワガママな私の映画鑑賞ライフですが、2017年も素敵な映画に沢山出逢えて感謝。
劇場鑑賞は14本、自宅鑑賞は46本。
合計「60本」の映画に夢やロマンや愛や喜びを頂きました。
その中で「独断と偏見の映画大賞 2017」
★【ベイビー・ドライバー】
劇場に2度も足を運び鑑賞。
2度目にて気付くところも盛りだくさん!
日頃苦手なバイオレンスな部分も、この映画の軽やかなる音楽にて気にならず。
撮影秘話を何かで読んだのですが、出演者の方々は「脚本」と同時に「音楽」を手渡されたと。
脚本の段階で「音楽」が既に付けられていて、音楽を聴きながら「脚本&セリフ」を確認するよう監督から指示があったと。
すべてのシーンにおいて、音楽が主役。
音楽に合わせてセリフも人も車も町中のすべての音が&画面が統合されていきます。
(下部にYouTubeアドを貼っておきます。お時間あればご鑑賞ください。)
主役のベイビーがコーヒーを買いに行くシーン。バックに流れる音楽は彼がイヤホンで聴いている音との設定。
シンプルだけどこの映画の中で一番緻密に計算されたシーンだと思います♪
壁面・電柱・路上に書かれたスプレー書き、
通りすがる人とのタイミング、
すれ違う人の携帯電話の話し声、
すれ違う人の話し声や笑い声、
すれ違いに一瞬聴こえるラジオの音、
ATM機や携帯電話の操作音、
サイレンの音やブレーキ音、
信号機や自転車のチリリン音、
ドアの開く音にドアベルの音、
路上ミュージシャンの演奏音楽、
ベイビーがコーヒーショップでオーダーを聞かれて「Ah~?uh~?ah~? I~」と発する声も。
最後にベイビーがビルに再び帰っていくシーンも「♪Shake Shake Shake~」の音楽と共に回転扉の中に消えていき……
メインに流れる曲(歌詞を含め)に全ての物がリンクしていて、とにかく素晴らしい!!
たった2分半のシーンに、これでもかと言わんばかりにギュッと音楽愛が込められています。
(感動を思い出し、語り始めるとキリがないので、これくらいにしておきますね・・・長々すいません)
ここ数年の映画で「音楽」を主体に取り上げたものとしては第一位だと言えます!!
あまり世の中では注目されていませんが、実に素晴らしい映画でした。
ということで
今年も多くの映画に刺激と元気を頂きました。
「本当にありがとうございました。
いや〜っ映画って本当に良いものですね☆
さよなら、さよなら、さよなら〜☆」
YouTube(Baby Driver / Coffee Run Scene)→https://www.youtube.com/watch?v=rYv2a_VF328
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